はじめてのかたに分かりやすくMSJグループについてご説明します。
当社の主力商品は住宅ローンなので、よく「住宅ローンの会社」と思われることが多いのですが、実はそうではありません。東証に上場しているのは、日本モーゲージサービス株式会社(当社)ですが、決算は子会社3社との連結になっています。子会社の商品を含めると、住宅の保険や保証、クラウドシステムなどサービスは多岐にわたります。
住宅ローンは消費者の方にも馴染みがあるかもしれませんが、当社で扱う保険や保証は住宅会社が加入する業界専門のもの。広告宣伝もしていないので、あまり知られることのない存在かもしれません。でも、住宅ローンから保険、保証、クラウドシステムまで取り揃えている会社は他に無く、独自のビジネスモデルが一番の強みとなっています。
当社代表の鵜澤 泰功(うざわやすのり)は、住宅業界に深い知見を持っています。1978年に林業の会社を創業し、住宅設計ソフト(CAD)会社や住宅専門のシンクタンクを経験。これらの経験を活かし、1996年には住宅専門のコンサルティング会社を設立しました。鵜澤は、多くの住宅会社の経営指導を行う過程で、もっと本質から住宅会社を支援するにはどうしたらいいかという思いを抱くようになりました。その答えが、住宅の保険や保証、住宅ローンをワンストップで提供することだったのです。
サービスを立ち上げるタイミングで専業の会社を設立した結果、現在のグループ4社の形になりました。
住宅会社に向け、販売金融という形で住宅ローンを提供しています。フラット35をはじめ、つなぎローン、リフォームローンや買取再販ローン、リバースモーゲージ型住宅ローンなど、住宅会社の販売ニーズを満たすきめ細かい商品を取り揃えています。
販売金融とは
自社商品を販売するための金融商品を販売金融といい、自動車ローンが代表的です。住宅の場合、大手ハウスメーカーは提携銀行の住宅ローンを用意していることもありますが、小規模の住宅会社でそのようなケースはまれ。当社が提供する住宅ローンは、消費者がスムーズに融資を受けられるようコンサルティングを行うなど、住宅販売を支えるサポート力が住宅会社より評価されています。
住宅向けの保険と言うと一般的にイメージされるのは火災保険などですが、当社グループのハウスジーメンで販売しているのは住宅会社が加入する「住宅瑕疵(かし)保険」。住宅瑕疵保険を販売できるのは、国土交通大臣より保険法人として指定を受けたハウスジーメンを含め5社のみに限定されています。他に「地盤保証」「住宅性能評価」「長期使用構造等(長期優良住宅)の確認申請」など住宅品質を確保するサービスを取り扱っています。
売上が小さい理由は、住宅ローン商品は融資手数料だけを売上として計上し、住宅の保証商品は売上から原価を差し引いた総額表示で計上しているため。売上が小さい分、相対的に利益率が高くなっています。
住宅市場は縮小していますが、当社では店舗数の拡大やグループシナジーの推進などにより、業績の維持を図っています。
住宅ローンは主力商品ではありますが、グループ会社が扱う保険や保証なども大きな収益の柱。3つの事業のバランスとシナジーに重点を置いた経営を行っています。
・ MSJフラット35
・ MSJフラット35[ベストミックス]
・ MSJプロパーつなぎローン
・ MSJ住宅ローン[十色(トイロ)]
・ MSJ[リ・バース60](ノンリコース型)
・ ソニー銀行住宅ローン
・ MSJ買取再販ローン
・ 新築住宅かし保険
・ 既存住宅かし保険
・ リフォームかし保険
・ 地盤保証
・ 延⻑保証保険
・ 住宅性能評価
・ 長期使用構造等(長期優良住宅)の確認申請
・ フラット35適合住宅検査
・ 助っ人クラウド(住宅事業クラウドシステム)
・ 住宅設備延長修理保証
・ 住宅メンテナンス保証
・ 住宅リペア保証
・ 緊急駆けつけ保証
当社グループでは、ローンや保険に関するリスクを最小化しています。
主力商品である住宅ローン「フラット35」は、当社から住宅金融支援機構に債権を売却し、オフバランスする仕組み。銀行やノンバンクで取り扱う一般的なローンと異なり、当社には貸し倒れリスクがありません。
また、保険や保証サービスは、再保険にかけることで、事故発生による保険金や保証金の支払いリスクを最小化しています。
当社グループでは、情報技術(ICT)分野に力を入れています。業界ではいち早く保険のWeb申込システムを導入し、業務効率化を推進。住宅事業専門のクラウドシステム「助っ人クラウド」も独自に開発し、住宅会社に提供しています。
これこそ、当社グループの一番の差別化戦略。そもそも住宅ローン・保険・保証などは、会社によって違いを出すのが難しい商品。そこで、助っ人クラウドを無償で住宅会社に提供し、経営合理化の支援というアプローチで営業を推進しています。
助っ人クラウドは、当社グループとお客様である住宅会社をつなぐ“パイプ”の役割。助っ人クラウドを通じて、当社グループの商品の販売を促し、シェア拡大につなげていきます。